セーターにはプルオーバーやカーディガンなどがあり、カウチンセーターはカーディガンタイプでカナダのフライヤーフック社が元祖で、手編みに拘りハンドメイドで作っているのが特徴である。羊毛で撥水性と防寒性が高い。
セーターという名前は、英語のsweat(汗をかく)に由来している。 1891年にアイビーリーグのフットボール選手がトレーニングする際、汗をかいて減量するために編物の上着をユニフォームとして用いたのが元とされており、 その他のスポーツでも着用されるようになって一般化していった。 ここでいうセーターは、今でいうジャージやスウェットの意味合いが強く、現代でなじみのあるセーターとは少し違うようである。 これ以前にも、セーターの形状をした衣類は、漁師の作業着などに使われる丈夫なものとして存在していたが、 いわゆる「セーター」という名前で認知される様になったのは、この頃からである。
スポンサードリンク
セーターの形状として代表的なものは、プルオーバー (pullover) とカーディガン (cardigan) がある。 プルオーバーは、頭からかぶって着るもので、前後の開きがない衣類の総称である。 カーディガンは、前開き型になっていて、ボタンやファスナーでとめるものである。 日本で一般的にいうセーターは、プルオーバーのもののみを指し、カーディガンとは区別されている。 前開きのあるカウチンセーターはカーディガンタイプということになる。
カウチンセーターの元祖と言えば、フライヤーフック社。 フライヤーフック社のカウチン・セーターは、カウチン族の伝統的な作り方を受け継いでいる最初にできた元祖カウチンの会社だ。 フライヤーフック社のカウチンセーターは、カナダではシェア60%を誇る人気である。 手編みにこだわって、職人が一枚一枚ハンドメイドで作り上げているのが特徴である。 ハンドメイドのため多少大きさが1枚1枚違うが、編む職人によって変わるのでこれもカウチン手作りの証明であり味である。 ほとんどのカウチンセーターは男女兼用なので、夫婦で一枚使いまわすこともできる。
職人達がしっかりと目をつめて一枚一枚手編みで作り、親から子へ代々受け継がれていくカナダ伝統のカウチンセーター。 カナダのバンクーバー島に住む先住民のカウチン族が作り続けてきたセーターである。 伝統的カウチンセーターは親から子へ、祖母から孫へ、代々受け継がれている。 白やグレー系をベースにして、狩猟文化を反映した自然に関する文様(特に動物が多い)と幾何学的なデザインを組み合わせたものが編み込まれているのが特徴。 現在は、広くカウチン族の伝統工芸として知られているが、元は19世紀初頭にスコットランド人からカウチン族に編み物の技術が伝えられたものが基本となっている。 その技術と、古くから伝わる芸術的な要素が融合することで、独特のデザインを持つカウチンセーターが成り立った。 狩猟の際の作業着として用いられたため、太い毛糸で編まれ、厚地で丈夫に作られている。
本来のものは脂肪分を抜かないために撥水性と防寒性も高く、寒い地域にはあっている。 厳しい自然環境を生き抜いてきた彼らの智恵が詰まったセーターで、もともと屋外で作業をするときに着るものだったので、 厳しい冬の寒さに耐えられる暖かさを持っている。 厳寒の季候で、育った羊毛の油分(ラノリン)を含んだピュアバージンウール100%を、脱脂を抑えて機械で紡ぎ、職人たちがきっちりと目を詰めて手編みをしている。 永く着る程に味わいが深まり、親子2代(100年)はもつという耐久性もあると言われている。